まだ知られていない場所、
まだ語られていない物語、
そして、まだ出会っていない人たち。
アートには、そうしたものの間に、
新しい関係を結んでいく力があるように思います。
私たちはこれまで、A-TOM ART AWARDを通じて若いアーティストと出会い、
その副賞として、富山でのアーティスト・イン・レジデンスを続けてきました。
作家が土地を歩き、人と出会い、地域の歴史や暮らしに触れる。
そこで見つけたものを、作品として、もう一度、地域の中で表現する。
そうして生まれた作品は、ただの「アート作品」とは少し違うものでした。
人と土地をつなぎ、
過去と未来をつなぎ、
地域の中にある、まだ見えていなかった価値を浮かび上がらせる。
そんな時間の積み重ねが、これからの富山の文化の、
ささやかな一部になっていくのかもしれない。
そんな思いから、今年、ACT(Art & Culture Toyama)を始めます。
ACTは、富山を舞台に、アートとカルチャーを通じて、
人や場所、さまざまな活動をゆるやかにつないでいくためのプラットフォームです。
アーティスト・イン・レジデンスをはじめ、展覧会、イベント、トーク、
食、祭り、ものづくり、建築、そして人と人との出会い。
ジャンルにとらわれず、富山にあるものと、富山の外から来るものを行き来させながら、ささやかでも、新しい文化の風景を育てていく。
そんな時間を、アーティストと、地域の皆さんと、
一緒につくっていけたらうれしいです。